Buddy AI にはたくさんの機能がありますが、入口はどれも同じ場所にあります。タップ、長押し、スワイプ。この三つを知っていれば、あとは話しかけるだけです。
画面の中央にいるキャラクターが、すべての入口です。触り方によって、開くものが変わります。
キャラクターを軽くタップすると、まわりに八つのメニューが円を描いて開きます。声で話すのも、文字で打つのも、ここから。
そのまま押し続けると録音が始まります。会議でも、歩きながらの思いつきでも。止めたあとに、メモ・議事録・テキスト・Word から選べます。
画面のいちばん下を横になぞると、下部メニューが出ます。右から左でも、左から右でも構いません。保存したものを見返すのはここから。三秒で自然に消えます。
機能の名前ではなく、その時したいことから引けるようにしました。
Buddy AI が、ただ命令を待つ道具ではないと感じてもらえるとしたら、それはここの働きによるものです。
設定の「私のことを覚えてほしい」に、仕事や立場、いま抱えていることを書いておけます。ここに書かれたことは、次の応答から前提になります。毎回説明しなくてよくなる、というのがまず一つ。
それとは別に、会話のなかから自然に覚えていく仕組みも働いています。何度も話題に出ること、繰り返し頼まれること。そうしたものが少しずつ蓄えられ、あなたの文脈として残ります。使うほど、前置きが要らなくなります。
ただ、わたしたちが本当に目指しているのは、その先です。
覚えているだけでは、まだ受け身のままです。頼まれてから動くのではなく、頼まれる前に気づく。この時間なら次はあれだろう、この件ならあの資料が要るだろう、と。人が優れた執事や秘書に感じる頼もしさは、記憶の量ではなく、その先読みの精度から来ています。
そこに届くまでには、まだ時間がかかります。次のバージョンで正面から取り組む予定です。いま覚えていることは、そのための土台でもあります。
1987年に Apple が描いた Knowledge Navigator は、画面の向こうの相手が、こちらの文脈を分かっている世界でした。あの映像から四十年近く経ちますが、まだ誰も完全には作っていません。作っている途中です。
つまずきやすいところを集めました。